学年目標を掲げるだけでは毎日の行動は変わりません。
今回は、行動原則もつくることにした。
行動原則をつくる
そして、原則で考える。
私が考えたのは、こんな原則です。
- 自分を大切にする
- 相手を大切にする
- 学びを大切にする
あるいは、学校の実情に合わせるなら、
- 自分の行動に責任をもつ
- 周囲を尊重する
- よりよい学びをつくる
原則は毎日の判断基準。
指導が上手い先生は「抽象化」している
指導が上手い先生は、ルールを説明しているようで、実はもっと上位の概念、原則を教えている。
実際にはこんな場面があります。
授業中に、ルールの抜け道を探すような行動をした生徒がいました。
「席は立っていません」と。
新人の先生は
「いや、それでもダメ」「授業中の離席はダメです」
とルール頼りになりがちです。
でも指導が上手い先生は、
「先生が言いたかったのは、席を立つかどうかじゃない。
授業を止めないことなんだ。」
とか、
「君は今、
先生に怒られない方法を考えているよね。
先生は、周りが安心して学べる方法を考えてほしいんだ。」
というように、具体から抽象へ引き上げる話をします。
さらに、出来事をその場限りで終わらせません。
一つひとつの出来事を「抽象化」して、
「これは相手を大切にする話なんだ。」
「これは社会でも同じなんだ。」
と、次にも応用できる形で伝えています。
そうすると、
生徒は次に似た場面に出会ったとき、
丸暗記したルールではなく、より上位の概念、原則で考えやすくなります。
ルールを増やす間違い
よくあるのは、ルールを増やしてしまうこと。
「課題は期限までに提出する」
「授業中に離席しない」
「時間を守る」など
できないことに対して、
一つひとつルールを増やしていくと、
生徒は抜け道を探したり、
ルールを覚えていない、聞いていない、
という言い訳が出てくる。
「課題はやったことにするために丸だけ付けて提出」
「席は離れてないから注意されないですよね?」
など、
これらに共通しているのは、
ルールそのものを理解していないというより、
「ルールを通過すること」が目的になっている、ということ。
これでは、
ルールが反省を教えているのではなく、
通過するための攻略法を教えているだけなのかもしれない。
生徒が考える攻略法としては、
- バレなければいい
- 書類だけ整えればいい
- 言われたことだけやればいい
になりがちです。
一方で、原則から学ぶと、
- この行動は周囲を尊重しているかな
- この行動は学びを大切にしているかな
- この行動は自分で責任をもっているかな
という自分で考える基準ができやすい。
私たちが育てたいのは
私たちが育てたいのは、
「ルールを守るだけの子」ではなく、
ルールの背景にある考え方を理解し、自分で判断できる人。
だから学年目標を立てたあとは、
行動原則を共有する。
ルールを覚える人ではなく、
原則から自分で判断できる人を育てたい。
教えているのは、ルールか。
それとも原則か。
